テレーズ手紙-2
テレーズにとって、この世は「島流の地」なのだ。
「涙の谷」とも言っている。
この世は仮の世で、瞬く間に過ぎ去ってしまう。
テレーズには、天国こそリアル、本国なのだ。
死んだ後に本当の生が始まる。
死んだ後に、本当の人生が始まるなんて、信じることができるのか?
この世は陽炎で、天国こそリアル、実在と信じることができるのか?
証拠もなしに。
ペテロは逆さ十字架で処刑された。
これには、次の逸話がるそうだ。
逆さ十字架で世界は反転する。
ペトロに見える世界こそ正しく、
この世こそ間違っているのだ。